永遠的楊徳昌(エドワード・ヤン)
Edward Yang
台湾ニュー・シネマの旗手、エドワード・ヤン監督がこの世を去って2年。彼の急逝は、世界中の映画人に深い悲しみと衝撃を与えました。
ヤン監督を追悼し作られたドキュメンタリーと幻の処女作『指望』を含むオムニバス作品を通し、今もなお輝き続ける彼の映画の魅力に迫ります。
光陰的故事
1982年/カラー/35mm/106分/中国語
監督:タオ・ドゥツェン(陶得辰)/エドワード・ヤン(楊徳昌)/クー・イチェン(柯一正)/チャン・イー(張毅) プロデューサー:ミン・チー、 脚本:タオ・ドゥツェン/エドワード・ヤン/クー・イチェン/チャン・イー、 編集:リァオ・チンソン、録音:ドゥー・ドゥーツ キャスト:シルヴィア・チャン/リー・リーチュン/ラン・ションウェン/ジャン・インチェン
日常生活や普通の人間を描こうとする台湾ニュー・シネマの先駆けとなったオムニバス。ヤン監督による第二話「指望」は、中学生を主人公に据え、少女が女性になる瞬間を瑞々しくフィルムに焼き付けている。(日本未公開、未DVD化。)
再見 楊徳昌 FAREWELL EDWARD YANG
2008年/台湾/カラー/DVD /40分
監督: 蕭菊貞HSIAO Chu-Chen プロデューサー: 蕭菊貞HSIAO Chu-Chen
カメラ: 沈瑞源SHUM Shui-Yuen
一周忌を機に作られたドキュメンタリー。チャン・チェン(張震)ら監督ゆかりの俳優たちが表情豊かに語るエピソードからは、知られざる「人間・ヤン監督」の姿が垣間見える。代表作の名シーンや、病床で描き続けた未完のアニメ『追風』の一部までもがちりばめられ、ファン必見の作品。(日本初上映。)

作品提供: 台北電影節Taipei Film Festival