新しい才能に出会う(公募作品紹介)
It meets the emerging talent.
仙台短篇映画祭の主軸、公募作品の上映プログラム。今年は国内外138本の応募作品から、選りすぐりの3作品を上映します。コメンテーターには監督の熊切和嘉さんと脚本家の向井康介さんを迎え、3人の監督たちとのトークを行います。
Dreamer
2009年/日本/カラー/DVD/9分
引きこもりの“僕”は、「正夢を見る方法」と書かれたノートを見つける。ノートに導かれるように夢を見始めるうちに、夢の中で見つけた少女に惹かれ、外の世界に出ようと決心する。
生田尚久/Naohisa Ikuta
1993年生まれ。比叡山高校在学。本作は第4回高校生映画コンクールWBN受賞、TSSショートムービーフェスティバル09準グランプリ受賞。NHKの番組(デジスタ・ティーンズ)では井筒和幸監督を唸らせた。
くらげくん
2009年/日本/カラー/DV/14分
くらげみたいな服を着ている友達のくらげくん。くらげくんは僕のことが好き。そんなくらげくんが、転校を前に、二人でどこか遠くへ行こうと誘ってきた。
片岡翔/Shou Kataoka
1982年生まれ。映像作家・人形博物館キュレーター。短篇映画を中心に、制作を行っている。ショートショートフェスティバル&アジアに3年連続入選。
クーラン・オプティック
2009年/日本/カラー/DV/15分
2年前に家を出た父親と、偶々都会の公園で出会ってしまう娘。公園にいた放浪者らしき男と一夜を過ごし、明け方、都内を疾走する。
佐々木健太/Kenta Sasaki
1985年生まれ。立教大学現代心理学部映像身体学科在学中。本作は、立教大学新座映像コンペティションで北條賞を受賞した。
コメンテーター
熊切和嘉/Kazuyoshi Kumakiri
1974年北海道生まれ。大阪芸術大学卒業制作『鬼畜大宴会』で鮮烈デビュー。その後もPFFスカラシップ作品『空の穴』、ベネチア映画祭へ正式出品された『アンテナ』、雑誌「映画芸術」ベストテン第1位獲得の『ノン子36歳(家事手伝い)』等により国内外で注目を集める。最新作は、市民出資で制作された『海炭市叙景』(今冬公開予定)。
向井康介/Kousuke Mukai
1977年徳島県生まれ。大阪芸術大学に進み、山下敦弘監督のデビュー作『どんてん生活』で制作・脚本・照明を担当。以降、同監督の『ばかのハコ船』『リアリズムの宿』『リンダリンダリンダ』『松ケ根乱射事件』『土俵際のアリア』等の脚本を手掛けるほか、『神童(07/監督:萩生田宏治)』、『色即ぜねれいしょん(09/監督:田口トモロヲ)』等に参加する。最新作は山下監督の『マイ・バック・ページ』 。