歪(いびつ)な愛が映画を救う 大畑創×内藤瑛亮
Fプログラム 16日16:30 【ゲスト来場】
安易な予定調和に喝!
独特のスタイルを貫き、映画ならではの表現を駆使して映画愛にあふれた作品を生み出す両監督。今後へ期待が高まる二人が繰り広げる、インディーズ映画界最強のタッグマッチです。本映画祭が注目する問題作からくれぐれも目をそらさず、とがったバトルの行く末を刮目してください。
『へんげ』
2011年/日本/カラー/54分 
監督・脚本:大畑創 特撮監督/特技監督:田口清隆
出演:森田亜紀 相澤一成
未知の姿に「変化」し続ける夫と、恐怖と戸惑いにさいなまれる妻。精神病理サスペンスから超常現象ホラー・心霊映画、さらには猟奇殺人劇と様々なジャンルをすり抜けながら、ある夫婦の壮大な愛の物語が展開する。
監督:大畑創(おおはたはじめ)

79年、大阪府出身。08年、映画美学校修了制作『大拳銃』がゆうばりファンタスティック映画祭とぴあフィルムフェスティバルで審査員特別賞をW受賞。10年には『怪談新耳袋百物語』の一篇『庭の木』を監督した。
俳優:相澤一成(あいざわかずなり)

69年、宮城県出身。96年、『超光戦士シャンゼリオン』でデビュー後、演劇で活躍するほか、北野武監督『Dools』、『踊る大捜査線 THE MOVIE3』など映画にも多数出演。2007年、自ら企画製作した『恋わつらい』は、本映画祭「新しい才能」に選出、水戸短編映画祭最終ノミネートされた。

『先生を流産させる会』
2011年/日本/カラー/62分
監督・脚本・製作:内藤瑛亮 出演:宮田亜紀 小林香織
地方都市の中学校で起こった実際の事件を脚色。郊外の女子中学校に勤める教員サワコの妊娠に、日常に退屈していた生徒たちは色めき立つ。彼女に嫌悪感を抱いたミヅキたちは、「先生を流産させる会」を結成。嫌がらせの暴走は加速していく。
監督:内藤瑛亮(ないとうえいすけ)

82年、愛知県出身。08年、『牛乳王子』が本映画祭「新しい才能」に選出、国内外の映画祭で上映される。11年、本映画祭制作作品『明日』に『廃棄少女』で参加。長編第一作となる本作は、カナザワ映画祭、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に正式招待された。