カナダと日本をつなぐアニメーション
Iプログラム 17日17:30 【ゲスト来場】
Iプログラム 17日17:30 【ゲスト来場】
世界中の映画賞を獲得してきた巨匠・山村浩二監督と、昨年の本映画祭「新しい才能」で選出されたカナダの新鋭・木彫り人形アニメーション作家フレデリック・トレンブレイ監督。二人の独創的な作品群と対談から、アニメーションの現在と未来を照らし出します。
『The Drawer And The Crow』

家具、壁、絵と白く塗り潰された部屋で眠っている男。目覚めるとクローゼットから物音が聞こえ、彼は隠された扉を発見する。扉を開けてみると、そこには女性が立っていた。二人は部屋で一緒に暮らし始めるが…。
『Princesse』

猛獣が徘徊する深い森。顔に傷痕を持つ女は、家に閉じこもり、「Princesse」という本を読み返しながら男の帰りを待っていた。ある日、男は怪我をした金髪の女を連れ帰り…。
『Blonche Fraise』

森で暮らすうさぎの夫妻。夫は毎日外に出て食料を探すが、わずかな量しか見つからず、妻は虫を食べるほど空腹であった。ある日、夫は犬を連れた人間に襲われ、怪我をして 戻ってくる。妻は食料を求め、夫の代わりに初めて外に出る。
監督:Frederick Tremblay(フレデリック・トレンブレイ)

『頭山』

何でも拾ってくるケチな男。吐き出すのはもったいないと食べたさくらんぼの種のせいで、頭から立派な桜の木が。木を引っこ抜くと、今度はくぼみに水がたまって池となり…落語の不条理な言葉遊びを楽しく描ききった、日本人初のアカデミー短篇アニメーション賞候補作。
『マイブリッジの糸』

映画の発明のきっかけを作った写真家エドワード・マイブリッジは、妻の不倫相手を殺した殺人者でもあった。彼の数奇な人生と思考が、時間と空間を隔てた現代の東京へと繋がり、運命の瞬間と人間への愛という広大な主題が、アニメーションによって融合する。
監督:山村浩二(やまむらこうじ)
