文化庁メディア芸術祭受賞作上映

7階スタジオb・1階オープンスクエア 日時/11月1日(土)~3日(月)※無料プログラム

○プログラム概要

アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰し、受賞作品をより多くの人へ届けるメディア芸術の総合フェスティバル、文化庁メディア芸術祭。受賞作品・審査委員会推薦作品から、5つのプログラムを1階・7階会場で上映します。

Beyond the Technology―デジタル技術を越えて 13作品/約46分

ballet rotoscope

© ユーフラテス 2011

ballet rotoscope

映像作品/3分15秒/監督:佐藤 雅彦+EUPHRATES 

水道橋重工「KURATAS」

©水道橋重工

水道橋重工「KURATAS」

プロジェクト紹介(ロボット)/3分5秒/監督:倉田 光吾郎、吉崎 航


デジタル技術は常に進化を続け、それを駆使した表現は現在の豊かな多様性を実感させます。表現ツールのデジタル化は、作品に描写されるCGや合成に留まらず、デジタルとアナログの双方を用いた新たな表現手法や、新旧の手法に新たな魅力を与えています。映像プログラム「Beyond the Technology」を通して、私たちは、表現に用いられている様々なテクノロジーとともに、表現の多様な広がりを可能にしている現代という状況にも目を向けることができるでしょう。そして、こうした表現の根底には、技術を超えた「情緒」が描き出されていることに気づかされます。本プログラムの作品は、表現手法が今後も豊かな広がりを持つことを想起させつつ、作家の感性と、現代において共有される想像力を映し出します。

上映日時:11月1日および11月3日/10時~/7階スタジオb

Portrait of Japanese Animation―日本の映像描写 9作品/約66分

つみきのいえ

©ROBOT

つみきのいえ

短編アニメーション/12分21秒/監督:加藤久仁生

寫眞館

©studio colorido

寫眞館

短編アニメーション/16分43秒/監督:なかむらたかし


日本人作家によって創造された映像作品には丁寧な手仕事で完成させた繊細さや目に見えない空気感をもとらえる、日本人ならではのこだわりを感じることができます。映像プログラム「Portray of Japanese Animation」に収録された9作品では日本の映像表現として独特の世界観をみることができます。
日本人初のアカデミー賞受賞監督となった、加藤久仁生監督の『つみきのいえ』では、繊細かつ郷愁的な絵世界で表現された大切な「想い」が観る人の心に届きます。『ISSEY MIYAKE A-POC INSIDE』では、白い点(ドット)の動きが私たちの記憶を引き出し、ムーンウォークとなって歩き出します。技術にとらわれない緻密な作業の積み重ねから生み出された作品は鑑賞者一人一人の五感に響くことでしょう。

上映日時:11月1日および11月3日/10時30分~/1階オープンスクエア 11月2日/12時40分~/7階スタジオb

Animated short program 2014―短編アニメーション2014 10作品/約68分

キックハート

©2012 Masaaki Yuasa, Production I.G

キックハート

短編アニメーション/12分43秒 /監督:湯浅政明

Airy me

©2013 Kuno Yoko All Rights Reserved.

Airy me

短編アニメーション/5分38秒 /監督:久野遥子


平成25年度[第17回]文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の受賞作品のほか、審査委員会推薦作品の中から短編アニメーション作品を中心に編成したプログラムです。
ポップな色使いで描かれたシュールなキャラクターが歌って踊る『ようこそぼくです選』や、時が止まったような風景と揺れ続けるカメラワークや柔らかな色彩によって独自の物語世界を描く『Airy Me』、動物だけが持つことを許された「生きる」という本源的な石や本能を主題とした作品『WHILE THE CROW WEEPS ―カラスの涙―』など、作品の源流を知れるエネルギーある作品や、浮遊感、皮膚感覚をも感じられる同時代の作品を紹介します。

上映日時:11月1日/16時~/7階スタジオb 11月2日/10時30分~/1階オープンスクエア 11月3日/14時20分~/7階スタジオ

JAPAN POP ENERGY 14作品/約83分

salyu×salyu「話したいあなたと」

© 2011ひらのりょう

Hietsuki Bushi

短編アニメーション/4分/監督:Omodaka

kuratas

©Akino Kondoh/ Courtesy of the artist and Mizuma Art gallery  ©KONDOH Akino

KiyaKiya

短編アニメーション/6分39秒/監督:近藤聡乃


このプログラムでは、文化庁メディア芸術祭の歴代受賞作品の中から、現代日本のポップカルチャーが感じられる作品群を集めてお送りします。東京・新宿の街自体を舞台にした田中秀幸監督のミュージックビデオ「べろべろ」、植草航、石田祐康ら若手監督たちの日本アニメのスタイルを巧みに用いた作品など、一見POPに見える表現の裏に込められた作り手たちの大胆な自己主張を感じていただきたいと思います。
監修:岡本美津子(東京藝術大学大学院映像研究科長・教授)

上映日時:11月1日/16時~/1階オープンスクエア 11月2日/10時~/7階スタジオb

Beautiful drawing―ドローイングの魅力~その無限の世界 11作品/約92分

salyu×salyu「話したいあなたと」

© 2011 National Film Board of Canada / NHK / Polygon Pictures

マイブリッジの糸

短編アニメーション/12分39秒/監督:山村 浩二

kuratas

©SHORT PEACE COMMITTEE

火要鎮

短編アニメーション/12分43秒/監督:大友克洋

本プログラムは、文化庁メディア芸術祭の第14~17回における受賞・審査委員会推薦作品選出作品のなかから、とりわけドローイングの美しい10作品を紹介します。文化庁メディア芸術祭の歴代の受賞作品の中で、ひときわ際立った山があります。それがドローイングの魅力的な作品群。1枚1枚丁寧に描かれた映像は、制作者たち自身の全身全霊の結晶であり、観客をその小宇宙に誘い込みます。それは唯一無比の、そしてとどまるところを知らない無限の映像世界です。このプログラムでは、平面アニメーションの巨匠山村浩二監督の『マイブリッジの糸』、「AKIRA」など世界的に評価を受ける大友克洋監督初の短編アニメーション『火要鎮』を軸に、和田淳監督『グレートラビット』を始め、その後に続く日本の若手監督たちの繊細かつダイナミックなアニメーションを紹介します。いわば、磨き上げられた珠のような、美しいアニメーションをご堪能いただけるでしょう。
監修:岡本美津子(東京藝術大学大学院映像研究科長・教授)

上映日時:11月2日/14時30分~/7階スタジオb 11月3日/14時30分~/1階オープンスクエア
文化庁メディア芸術祭シンボル

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