もうひとつの『サクリファイス』 - 仙台短篇映画祭 2021
Eプログラム

9/19(日) 13:45-15:25もうひとつの『サクリファイス』

「東日本大震災をテーマにした脚本を書く」という課題から生まれた作品。東日本震災から10年、疾走する若者たちはどのような生き方を選択するのだろうか。あえて他者の孤独や不幸に寄り添う「死の物語」に挑んだ若き映画監督壷井濯の意欲作。

『サクリファイス』2019年/日本/カラー/16:9/77分/ステレオ/デジタル

監督・脚本・編集:壷井濯|プロデューサー:藤原里歩|副プロデューサー:柗下仁美/林海斗|撮影:柗下仁美|録音:藤原里歩|撮影助手:柳田智哉|助監督:加登谷美琴|制作:下村花|音楽:大津沙良 |整音:塚本啓介|スチール:柗下知之|主題歌:ぐみ from パスワードの人 「小譚歌」|出演:青木柚/半田美樹/五味未知子/藤田晃輔/櫻井保幸/矢﨑初音/下村花/柗下仁美/青木陽南/田港璃空/三坂知絵子/草野康太/三浦貴大

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あらすじ
かつて新興宗教団体〈汐の会〉で東日本大震災を予知した少女・翠は、今は陸上部に所属する女子大生としての日々を過ごしていた。同じ頃、大学周辺では3つの事件が起こっていた。神崎ソラという孤独な学生の死。311匹殺されるまで終わらないとされる猫殺し。若者を戦争へ駆り立てる団体〈しんわ〉の暗躍。平凡な毎日を忌み嫌う塔子は、同じ学部に通う愛想の良い青年・沖田が猫殺しの犯人ではないかと睨み行動を共にしていた。やがて彼が、キャンパス内で神崎ソラと接触を持っていた唯一の人物であることを知り、猫殺しだけでなくソラの殺害にも関与しているのではと疑い始めるが……。東日本大震災から10年、「死の物語」の中を若者たちが疾走する。
壷井濯 つぼいたく

東京都出身。日本映画学校 (現日本映画大学)卒業後、立教大学現代心理学部映像身体学科に入学。在学中より、篠崎誠監督『SHARING』(14)、『共想』(18)、や黒沢清監督『岸辺の旅』(15)、にスタッフとして参加。長編初監督作品『サクリファイス』がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019国内長編部門優秀作品受賞 、第32回東京国際映画祭正式上映、アメリカJAPANCUTS「NextGeneration」部門選出。最新作として『サクリファイス』の続編にあたる『リヴァイアサン』(主演 五味未知子、半田美樹)を2021年冬に撮影予定。

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