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9/23(月・祝) 13:45-15:45小田香の描く風景
フィクションとドキュメンタリーの境界があいまいになる瞬間を意識的に作品へ取り込むことでも知られ、早くから海外で注目を集める小田香監督。小森はるか監督をトークゲストに迎え、2人のドキュメンタリー監督で小田作品の魅力を語り合います。GAMA2023年/日本/53分
監督:小田香
©Toyonaka Performing Arts Center / trixta
©Toyonaka Performing Arts Center / trixta
あらすじ
沖縄戦で多くの住民が命を落とした自然洞窟「ガマ」の中で、平和の語り部としてガイドを務める男性。その傍らに佇む青い服の女性が、現代と過去の交差を表現する。
小田香 おだかおり
1987年大阪府生まれ。フィルムメーカー/アーティスト。イメージと音を通して人間の記憶(声)―私たちはどこから来て、どこに向かっているのか―を探究している。
2013年、映画監督のタル・ベーラが指揮する映画作家育成プログラムfilm.factoryに参加し、2016年に修了。ボスニア炭鉱を撮った長編第一作『鉱 ARAGANE』(2015)が山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波部門にて特別賞を受賞し、各地の国際映画祭等で上映。『セノーテ』(2020)にて第1回大島渚賞を受賞。2021年、第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2022年には札幌文化芸術交流センター(SCARTS)にて「Underground」を、短編映画『カラオケ喫茶ボサ』を発表するなど、精力的に活動を続けている。『GAMA』は山形国際ドキュメンタリー映画祭、MoMA Doc Fortnight、Cinéma du réel、Festival du cinéma de Brive(SFCC批評家賞)、台湾国際ドキュメンタリー映画祭など、国内外の映画祭で上映された。
小森はるか こもりはるか
1989年生まれ。映像作家。2011年以降、岩手県陸前高田市や東北各地で、人々の語りと風景の記録から作品制作を続ける。代表作に『息の跡』(2016年)、『空に聞く』(2018年)、『二重のまち/交代地のうたを編む』(2019年/瀬尾夏美と共同監督)、『ラジオ下神白』(2022年)がある。新潟市在住。