プログラムI/フィルムは生き続ける

7階スタジオシアター 11月3日(祝・月)15:40~

○プログラム概要

映画館で上映されることが少なくなった、フィルム映画。上映を継続し、かけがえのないフィルムの魅力を伝えていくことも、映画祭の大切な役割のはず。 今回は、1920〜30年代のサイレント映画にピアノ演奏が加わり、作品の味わいを深めます。暗闇に浮かぶ、やさしい光をご堪能ください。

東京の女

(C)1933 松竹株式会社

東京の女

閉塞感漂う戦時下、警察ににらまれた姉の身を案ずる弟の苦悩を描く。現存では数少ない岡田嘉子主演の小津作品であり、特徴的な低いアングルは、この頃定まったものと監督自身が回想している。

1933年/35mm/白黒・無声・不完全/47分/監督:小津安二郎/脚本:野田高梧、池田忠雄/出演:岡田嘉子、江川宇礼雄、田中絹代

陽気な日曜日

モダン怪談 100,000,000円[松竹グラフ版]

駆け落ちした若い男女が赤城山に迷い込み、国定忠次の埋蔵金を発掘する人々や忠次の幽霊に遭遇するナンセンス喜劇。映画保存協会が04年に発掘した16mmのダイジェスト版をブローアップした、「映画の里親」制度による最初の1本。

1929年/16fps・35mm・白黒・無声/16分/監督:斎藤寅二郎/脚本:池田忠雄/出演:斎藤達雄、松井潤子、坂本武


ゲスト来場/ピアノ演奏:柳下美恵
柳下美恵

柳下美恵[やなしたみえ]
サイレント映画ピアニスト。『日曜日の人々』『愛よ人類と共にあれ』など国やジャンルを越えた600本以上の作品を伴奏し、日本映画ペンクラブ奨励賞を受賞した。新作映画の音楽も手掛けるほか、「映画館にピアノを!」など多角的にサイレント映画の普及に努めている。映画に集中できる伴奏が信条。

映写:浅井浩雄
直井卓俊

浅井浩雄[あさいきちお]
(株) 東北日活代表。48年に仙台日活映画劇場に入社後、映写技師として仙台の映画文化を支え続けて来た「仙台の宝」。「仙台でフィルム上映なら、浅井さん!」というファンがいるほど、84歳になった今も活躍中。

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