せんくら応援企画上映『神童』
"Child Prodigy" - collaboration with Sencla -
今年の仙台短篇映画祭の前夜を飾る作品は、本格的クラシック映画の傑作『神童』です。
11日のゲストでもあるプロデューサー根岸洋之氏と萩生田宏治監督によるこの作品は、クラシック音楽、とりわけピアノ演奏をテーマとしています。クラシック音楽について何も知らなくても、素晴らしい演奏のみが放つきらめきを、存分に感じられる作品です。成海璃子演じる主人公・うたの「あたしは音楽だから」という台詞のように、静かに、しかし力強く物語と音楽が流れ、うねります。
神童/Child Prodigy
プロデューサー:根岸洋之 監督:萩生田宏治
脚本:向井康介 原作:さそうあきら
出演:成海璃子、松山ケンイチ、手塚理美、甲本雅裕、串田和美、浅野和之、キムラ緑子、貫地谷しほり、西島秀俊、吉田日出子、柄本明
2006年/日本/カラー/35mm/120分
音楽ライター山尾敦史さんに聞く神童の魅力
神童の制作に関わり、エキストラとして作品にも出演された音楽ライターの山尾敦史さんから神童のみどころ、「音」の魅力に関してメッセージをいただきました。劇中に使われているさまざまな「音」に注目して作品をみてみると、神童の楽しみ方がさらにひろがるかもしれません。

成海璃子、松山ケンイチ、貫地谷しほりという、今ではすっかりスター俳優になってしまった3人の、まだまだ初々しい演技が印象的な『神童』。数々のクラシック音楽が物語を動かしていくこの映画ですが、さまざまなシーンで聞こえる音楽の陰で、地下水脈のように流れ続ける“もうひとつの音”が存在することに気づかされます。それは実体のある音(音楽)ではなく主人公たちの心の中から発信される音であり、観客はそれをキャッチすることで、自分の中にも音の水脈があることを発見するかもしれません。映画の後半、成海璃子さんが演じる「うた」は、それを探す短い旅へ出ます。萩生田監督独特の、不思議な静寂感のある淡い光景を観ながらじっと心の耳をすましてみてください。きっと観終わった後に、音楽を聴くという行為がまったく違ったものになっていることでしょう。『神童』は、もがき苦しみながら自分の音楽を探す主人公たちと一緒に、あなた自身の音楽も見つけることができる映画です。(山尾敦史:音楽ライター)
仙台クラシックフェスティバル2008
日時:10月11日(土)~13日(祝)
会場:
仙台市青年文化センター、せんだいメディアテーク、仙台市太白区文化センター、イズミティ21
料金:
前売券 1000円(大人、子供 共通/税込/1公演につき)
*3歳以上入場可(有料)
当日券 大人(高校生以上)のみ500円増しとなります
(コンビニ、窓口、電話、インターネット、モバイルで販売)
問い合わせ先:
せんくら事務局 TEL 022-727-1872(平日9:00~17:30)
せんくらチケットインフォメーション TEL 022-217-2505(平日10:00~18:00)
http://www.sencla.com/
*チケット発売中。
NEWS & TOPICS
  • 9月29日
    プレミア上映告知、「神童」への山尾敦史さんのコメントを掲載いたしました。
  • 9月5日
    予告編ページ、特別企画「ハンガリーからこんにちは!」、2008年度ケータイサイトオープンしました。
  • 7月25日
    2008年度ホームページリニューアルしました。
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